パーティーパーティーパーティー(その二)
その一で、パーティーの参加者の中にアメリカ人が少ない事を書いたが、98年12月11日に行ったパーティーというか夕食会はその例外である。この時は、アメリカ人ばかりで、一人私が外国人という珍しいものであった。これはOSUのアニメのクラブの集まりで、私はクラブに所属している訳ではないものの、「もののけ姫」翻訳協力者ということで呼んでくれたものである。
参加者はデリックやジェイソンをはじめとする、クラブのコアメンバー。アニメのクラブというと、under grad.の学生が多いかというとそんなことはなく、平均年齢は30弱位だろうか。日本だと大学院進学後は中心から離れる場合が殆どだと思うが、どうもこちらではそんな訳でもないらしい。髭を蓄えたのが3人いて、奥さん同伴してるのもいたりして、こちらが貫祿負けしている。場所はレストランで、いつものようなパーティーとはまた趣が異なる。
おまけにアメリカ人ばかりなものだから英語が流暢この上ない。いつものパーティーではヨーロッパ系が多く、彼等の英語は私なんかに比べたらそりゃあもう流暢なものだが、それでも母国語でないだけに語彙が少なく聞きやすかったりする。ところがアメリカ人がぺらぺら喋っているとそりゃあもう大変だったら。会の方針やら日本のアニメの事など話しているのだが、日本人の私から見ると奇妙で面白かった。
さて、この食事会のあと、デリックとジェイソンと一緒に「スタートレック」の最新の映画を見に行った。映画には何回か行っているが、日本語の字幕は勿論期待すべくもなく、又、映画のビデオの様にキャプションを表示出来る訳でもないので困りものである。いやはや。
その前日にはスイス人のパトリックとフロリアン主催のチーズフォンデュのパーティーがあった。予定では前述の食事会とぶつかるかも知れなかったのだが日をずらしてくれた。場所はフロリアンのアパート。スイス、ドイツが二人、イタリア、インド、日本が各々一人ずつに、イギリス人のフェイが一月程コロンバスに来ているという母親を連れて、とあち一人か二人。アイリッシュ系という彼女の母親の発音は私には聞きづらく、最初てっきり東欧のどこかからの人かと思ってしまった。
スイス名物のフォンデュを食べて、ワインを飲んで。ところで、チーズフォンデュとビールの組み合わせはよろしくないそうだ。柔らかくなったチーズを冷えたビールで固めると内臓内で詰まったりするそうだ。と、聞いてもビールを飲んだドイツ人約一名。さすがドイツ人である。
このパーティーの時、そのうちゲームをしようということになり、Pictionaryというゲームをした。チームに分かれ、各々のチームの一人が絵を書いて、先に単語を当てると勝ちというゲームだが、正直嫌なゲームが始まってしまったと思った。私は語彙が無いのだから圧倒的に立場が悪い。どうせゲームなら言葉に関係なさそうなものが・・・、と嘆いてもしょうが無い。簡単な単語、例えばcatとかshipといった類のでなくひねった様なのや複数の単語で成っているものもありで困りもの。
面白い事にはKamikazeなんてのもあった。私とイギリス人のフェイが絵を書く役になった時、カードの単語を見た彼女が、これ知らないと言う。イギリス人が知らん単語を私が知る筈あるもんかと見てみると・・・なんと知っているではないか。と、威張れたものではないのだが、それはGameboyであった。日本人の方が知っていて当然ではある。
このPictionaryというゲームはこの時一回しか経験がないが、その後、これ以上に困ったゲームに出会うことになるのだが、その話は次に譲る。
(April 12, 1999)
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